徹底した滅菌対策
治療器具の滅菌のこだわり
クラスB滅菌器「Lisa/Lara」

クラスB滅菌器「Lisa/Lara」は、医療先進国のヨーロッパ規格EN13060においてクラスB条件をクリアした滅菌器です。
ヨーロッパ規格EN13060ではクラスB、クラスS、及びクラスNという3種類の滅菌サイクルのクラスがありますが、その中で唯一クラスBサイクルだけが全ての形状の被滅菌物(固形、中空物、多孔体、一重包装、二重包装)を滅菌できるとされています。
オートクレーブによる加熱滅菌により、酸化エチレンガス滅菌・過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌・化学的滅菌と比べ、残留毒性がないため安全で確実な滅菌方法です。
Class B | 最も厳格な基準で最高レベルです。滅菌前、乾燥時に数回の真空状態を作り、あらゆる種類や形状の器具に対応可能です。 |
Class S | ClassNの滅菌対応可能な各種器具にプラスし、滅菌器メーカーの指定した特定器具の滅菌に対応できます。 |
Class N | 未包装の固形器具に使用可能な滅菌器です。滅菌後には保管せず、使用しなければなりません。 |
自動洗浄機

用手洗浄(手で洗う)には鋭利な機材による手の怪我のリスクがあります。
当院ではスタッフの感染対策として、用手洗浄を排除し、浸漬洗浄・超音波洗浄・ウォッシャーディスインフェクター(医療器具専用の自動洗浄機)の3工程をすべての機材に行うことで院内感染防止策としています。
ウォッシャーディスインフェクターを用いることで熱水消毒を行っております。
消毒薬を使用した場合に比べ、残留毒性のない安全な方法です。手作業がない分、高温での洗浄が可能、作業者による作業効果のばらつきがないなどの利点があります。
使い捨て出来るものは、なるべく使い捨て

標準感染予防策(スタンダードプリコーション)とは、全ての人が感染している可能性があると想定した感染対策・衛生管理を行うことです。
コップ、エプロン、ヘッドシート、手袋は1人の患者さんに1つ(以上)使用し、使用後は破棄しています。
院内での交差感染防止に努めています。
院内で洗浄・滅菌した医療器具は個包装して管理しています。使用直前に開けることで器具使用前の汚染を防止しています。
水へのこだわり
ウルトラファインナノバブル

ウルトラファインナノバブル(以下UFB)は泡の周囲がマイナスに帯電しており、周囲の水圧と泡の分子間力および静電気力により泡の内部の気圧は30気圧となります。
また、泡が小さいことで浮力が生じずに長期間水中に留まります。UFBと同等サイズのウイルスや菌と衝突することで、30気圧のUFBが破裂し、その衝撃により汚れを剥がし落とします。
水そのものが(水道水に比べ)洗浄力が強いという特徴は歯科治療に有利に働くと考えています。
歯周病の治療、歯のクリーニングは汚れを落とす作業ですが、当院では全ての治療にこの水を使用しています。
参考:UFB DUAL HP
http://www.lives.ne.jp/ufb-dual/LP/
エピオスエコシステム

エピオスエコシステムとは極めて薄い高純度塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで、次亜塩素酸(HClO)を作り出すものです。
この装置で作り出される水は、次亜塩素酸水であり、殺菌効果が認められています。
次亜塩素酸は身体に備わる免疫細胞が作り出す成分でもあり、有機物(細菌、ウイルスを含む)と反応すると速やかに中性水に戻るため、殺菌効果があるもののアレルギーを生じさせないという特徴があります。
殺菌効果が認められていますが、アルコールほどに為害性がなく、安全に使用できるため、医療の分野だけでなく、食品、飲食店の衛生管理、農業用の消毒などの分野で用いられています。
当院で診療に使われる全ての配管にこの次亜塩素酸水が流れることにより、治療箇所に水を当てることで連続殺菌が可能であることと、治療に使われる配管が常に殺菌されることで配管が細菌汚染されずに継続使用可能であることがメリットです。
このことが外科処置を行う医療機関には有利に働きます。傷口に細菌を触れさせることがなく、傷口を殺菌することが可能となるからです。
歯のクリーニングの際にも歯周ポケットの細菌を連続殺菌しながら処置が可能となります。
参考:好中球による次亜塩素酸合成機構の解明
https://www.ueharazaidan.or.jp/houkokushu/Vol.32/pdf/report/015_report.pdf
参考:厚生労働省による「次亜塩素酸水」を使ってモノのウイルス対策をする場合の使用方法
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001260667.pdf
参考:日本電解質協会「非加熱野菜の洗浄」
https://jewa.jp/haccp/%E9%9D%9E%E5%8A%A0%E7%86%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%81%AE%E6%B4%97%E6%B5%84/
POICウォーター

エピオスエコシステムとは別に、高濃度の次亜塩素酸水を作り出す装置です。
治療前のうがいに使用して頂くことで、プラークといった口腔内の有機分(汚れ)を分解してきれいな口腔環境で治療することが可能となります。
また、椅子や診療で使用した器具などの消毒・殺菌にも使用しています。
アレルギーを生じさせない殺菌水ですので安全に診療に使用できます。
1本500mLを2,700円(税込み)で販売もしております。
ご家庭でのうがいにご利用頂くことで歯ブラシの効果を高めることができます。
参考:POIC研究会
https://poic.org/poicwater/
空気へのこだわり
口腔外バキューム

厚生労働省の定めにより設置が推奨される口腔外吸引装置が全個室に配備されています。
歯科治療時に発生するエアロゾルを吸引し、空気中に浮遊させることなく治療を行っています。
当院の院内感染対策は「歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準(歯初診)」と、「歯科外来診療環境体制加算1(外来環1)」を満たすものであり、厚生労働省から認可を受けています。
滅菌専門のクリーンキーパーを雇用しています

当院では、衛生管理に徹底的にこだわり、患者さまに安心して治療を受けていただける環境を整えています。
その一環として、滅菌専門のクリーンキーパーを雇用し、院内の清潔を保つために日々の衛生管理業務を徹底しています。
クリーンキーパーは、院内の各治療スペースや器具、備品の滅菌処理を行う専門スタッフです。
滅菌作業に加えて、待合室や診療室の清掃も行い、常に清潔で快適な環境を提供しています。
患者さまが来院した際、どの場所においても衛生面での不安がないよう、常に細部にまで配慮しています。
このような取り組みが、院内感染の予防に繋がり、患者さまに安心して治療を受けていただける環境を作り上げています。
JAOS認定歯科感染制御認定施設です

当院は、JAOS認定歯科感染制御認定施設として登録されており、感染対策に関する高い基準をクリアしています。
JAOS(日本歯科感染症学会)は、歯科医院における感染症予防のための厳しい基準を設け、施設ごとの感染対策が徹底されていることを証明しています。
当院では、この認定を取得するために、歯科医師をはじめとする全スタッフが感染管理に関する最新の知識と技術を学び、実践しています。
認定を受けた施設には、適切な滅菌・消毒処理や、感染症の予防に関する管理体制が確立されており、患者さまへの安全を最優先にしています。
具体的には、治療に使用する器具や機材の徹底した消毒・滅菌に加えて、スタッフの手洗いや手指消毒の徹底、患者さまごとのユニークなマスクや手袋の使用、さらに治療前後の環境消毒も行っています。
感染対策がしっかりと実施されているため、院内での感染リスクを最小限に抑えています。
感染対策に配慮した動線で設計された歯科医院です
当院は、感染対策に配慮した動線設計を採用しています。
たとえば、治療後に使用した器具や消耗品はすべて専用のエリアで管理され、感染が拡がらないように徹底的に区分されています。
動線やエリアごとに必要な感染対策を行うことで、患者さまが治療を安心して受けられる環境を提供しています。